ラズベリーパイとLCD-USB7XW/BとLCD-USB10XB-T (後編: Part 1)
Linuxではまだ使える? Windows 10ではもうサポート外となってしまった外付けのUSB液晶モニタ、『 LCD-USB7XW/B 』と『 LCD-USB10XB-T 』、Linuxだと『 udlfb 』か『 udl 』というカーネルドライバーがUSB 2.0のDisplayLinkのディスプレイチップをサポートしているという事なので、どうにか手持ちのラズベリーパイ (Rpi2 B+) に繋げてみたいと思います。 因みに、手持ちのラズベリーパイには 2019年9月 リリースのRaspbian (ラズビアン) ※ Busterのデスクトップ版が入っていて、Linuxのカーネルバージョンは4.19.75でした。 ※「ラズビアン」はラズベリーパイ本家公認のDebian(デビアン) Linuxです。 『udlfb』カーネルドライバ 『 udlfb 』は『 USB DisplayLink Frame Buffer 』の略で、 LCD-USB7XW/Bや、LCD-USB10XB-Tなどに使われているDisplay Link社のUSB2.0接続のグラフィック・チップ用のLinuxカーネルドライバーです。 英語になりますが、Linuxのカーネル4.19のソースコードのドキュメント にudlfbこのドライバーの説明があります (👉 linux/Documentation/fb/udlfb.txt )。 説明によるとudlfドライバが接続されたデバイスを正常に認識した場合は、モニターの全画面を緑色に表示する仕様になっています。 なのでXウインドウが起動する前の段階に、画面が緑色になったかどうかで、モニターがラズベリーパイに認識されたかどうかが確認できます。 『udl』カーネルドライバ udlドライバはudlfbを新しく書き直したDRMドライバーらしいのですが、しっかりとしたドキュメントもなく、ソースコードの linux/drivers/gpu/drm/udl にあるソースコード内のコメントも無きに等しい量です。 コード内のコピーライトの日付を見る限りでは 2009年 には