[備忘録] Windows: 強制終了してしまった後にすべきファイルチェック

に公開されたWindowsアップデートのKB5034441 日本語 (👉英語版) ですが、「winRE」というシステムのリカバリー(復旧)機能専用に割り当てているストーレッジの容量が小さいと「0x800706643」というエラーが発生するという事です。

KB5034441で発生する0x800706643エラーは、WinREに割り当てているストーレッジの容量を手作業で大きく出来れば改善されるみたいですが、コマンドラインで少し細かい操作が必要な他 (👉 KB5028997)、ネット検索によるとシステムリカバリー用に2GBの容量を割り当てても同様のエラーが起きるとも報告されていて、現在、メインで使っているwindowsにはリカバリー用のストーレッジが518MBしか割り当てられていないので詰んでいます。
(といっても、KB5034441は、bitLockerというストーレッジの内容を暗号化させる機能に関するアップデートで暗号化をしていない場合は必要がないアップデートなので、手持ちのWindowsには関係が無いのですが。。)


また、現在使っているWindowsの環境に限った事かもしれませんが、このアップデートと同じ時期にWindowsがものすごく不安定になって、Windowsで作業中にWindowsが強制終了してしまった時に見られる、ブルースクリーンが何度も発生しました。

ここで、本題に移りますが、なんらかの原因でWindowsが強制終了してしまうと、Windowsのシステムファイルが破損してしまう事が良くあり、それが理由でWindowsが不安定になってしまったり、最悪の場合は起動不能になってしまう場合があります。

この場合、Windowsが起動出来る状態であれば、Windowsの基本動作に必要なファイルをチェックするコマンドを実行する事で破損したシステムファイルを修復出来る場合があります。

[注] ドライブが壊れてしまっている場合は以下の方法で修復出来る可能性は低いので、必要であればデータ復旧業者などに相談することをお勧めします。

Windowsが強制終了してしまった場合は、必ず実行した方が良い2つのコマンドを備忘録としてここに置いておきます。

  1. SFC:  sfc /scannow
  2. DISM:  dism /Online /Cleanup-image /Restorehealth

1. システムファイルチェック (sfc.exe)

「System File Check」を略してSFC。 管理者権限で実行する必要があります。

sfc /scannow

sfcはWindowsの各システムファイルが正常であるかどうかを確認してくれますが、「/SCANNOW」オプションを指定すると: "すべての保護されたシステム ファイルの整合性をスキャンして、可能な場合には問題のあるファイルを修復します。"


「sfc /scannow」

SFCを実行するとファイルの検証が始まり、検証の進行状況が%で表示されます。


「sfc /scannow」の結果

ファイルのチェックが全て完了して、問題が無かった場合は「Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」というメッセージが表示されます。

また、破損したファイルの種類によってはファイルの検証中にエラーが発生して、SFCが中断してしまう事があります。 その場合は、Windowsを「セーフモード」で起動してから上記のSFCコマンドを実行すると中断されずに最後までチェックが進む実行される可能性が高くなります。


セーフモード

Windows 11の場合はWindowsの「設定」にある「Windows Update」で、「詳細オプション」>「回復」>「PCの起動をカスタマイズする」と選択して、「今すぐ再起動」をクリックして出てくるメッセージに従って再起動をします。

水色の画面で二番目の選択肢の「トラブルシューティング (Troubleshooting)」を選択。「詳細オプション(Advanced Options)」 「スタートアップ設定 (Start-up Settings)」と選んで「再起動 (Restart)」ボタンを押します

再起動時に「F4」のキーを押して「4)セーフモードを有効にする」を選択するとWindowsがセーフモードで起動します。


破損したファイルが見つかっても、SFCで全てのファイルが修復されれば良いのですが、SFCでの検証が100%まで行ったのにも関わらず、修復不可能なファイルがあった場合は、次のDISMというコマンドを使います。


2. 展開イメージのサービスと管理 (DISM.exe)

「Deployment Image Servicing and Management」を略してDISMと呼ばれるみたいです。 このコマンドも管理者権限で実行する必要があります。

dism /Online /Cleanup-image /Restorehealth

dismコマンド

実行するとファイルの検証が始まり、検証の進行状況が%で表示されます。


dismコマンドの結果

DISMはSCKよりも時間がかかりますが、Windowsのイメージと照合するので、ほとんどのシステムファイルの修復が可能のはずです。

問題が無かった場合は「復元操作は正常に完了しました。」と表示されて、「操作は正常に完了しました。」の表示が続きます。

dism /Online /Cleanup-image /Checkhealth

dism /Online /Cleanup-image /Scanhealth

ドライブのエラーチェック

以上でWindowsの起動に必要なWindowsのシステムファイルのチェックが完了しますが、強制終了によって、それ以外のファイルも破損している場合もあるので、各ドライブの「エラーチェック」をする事をお勧めします。

ドライブのエラーチェック

各ドライブの「プロパティ」の「ツール」タブにある「エラーチェック」でドライブのエラーがチェックできます。



手持ちのWindows

KB5034441でエラーが出た手持ちのWindowsは、何回もアップデートが失敗に終わった結果だとは思いますが、現時点ではWindowアップデートが一時的に無効になっていてブルースクリーンも発生していませんが、数日後には有効になる設定みたいです。。。

更新プログラムが一時停止しています。

KB5034441のページには「マイクロソフトは解決方法に取り組んでおり、今後のリリースで更新プログラムを提供します。」とありますが、更新はいつになるのか・・・



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