古いアンドロイド・スマホが蘇った?? (カスタムROMでOSをアプデ

部屋の片隅に忘れ去られていた古いアンドロイドのスマホが最近蘇りました。 にリリースされたSamsung製のGoogle Nexus (GT-i9250)というスマホで、過去の遺物ですが、趣味のDIYという事で大目に見てくださいw


Google Nexus (2011)

Google Nexus (GT-i9250) 、コードネーム『マグロ』は、グーグルのネクサス・スマホだったので当時はメーカーのOSのアップデートを待たずにいち早く新しいバージョンのグーグルアンドロイドOSにアップデートされるはずだったのですが、公式のアップデートはアンドロイド4.3 (Jelly Bean)止まりでリリースのアンドロイド4.4(KiKat)以降には対応しませんでした。。

古いバージョンのままでも使えなくはないのですが、使いたいアプリがOSのバージョンに対応していなかったり、古いバージョンにはASB (Android Security Bulletin) というセキュリティーパッチもリリースされなかったりするので安全性にも問題があります。


アンドロイドOS

アンドロイドOSはアップルのiOSと違って、元になるソースコードを公開しているオープンソースのOSです。 なので、そのソースコードをコンパイルすればOS自体は手に入るのですが、そこにスマホ各機種特有の設計に合わせたカーネルとかドライバーと呼ばれる物も組み合わせないと実際には動かす事ができません。

新しいアンドロイドOSのソースコードがグーグルからリリースされた場合、スマホのサポート期間内でしかも運が良ければ、スマホを作った会社がOSのコードに各スマホに合わせた改良をしたり、各スマホ用のドライバを組み込んだりした後、公式アップデートとして配布されます。

でも、アップデート配布の準備には事前にテストなどを繰り返さないといけなかったりで手間と時間がかかるので、運が悪い場合というか普通は、現行のOSに特に問題が無ければアップデートは配布されない場合が多い様です。


カスタムROM

しかし、一部のエンドユーザーが頑張ってソースコードを各スマホ用に編集してカスタムROMというのを公開している場合があって、特にXDA Developpersのユーザーフォーラムのスレッドにはいろいろなスマホ用のROMが投稿されています。

もしもですが、悪気のあるユーザーがいた場合、何らかの仕掛けをしたROMを投稿するなどというのもありえると思うので、投稿されたROMを実際に使うのには自己責任になります。

大抵は投稿されたROMを他のユーザーが実際に使って試しているのでフォーラムで良く知られたIDのユーザーの投稿したROMであれば信用しても良いのではといった感じなのだと思います。。。

で、XDA Developpersのフォーラムには、公式だとアンドロイド4.3 (Jelly Bean)までしかアップデートされなかったGoogle Nexus (GT-i9250)ですが、この携帯用のカスタムROMがいくつか投稿されていました 。 その中でAndroid7.1.2 (Nougat)のROM (SlimRom7)があったのでそれを試しに使わせてもらいました。 (現時点()でAndroid7(Nougat)以降のOSでないとASBのセキュリティパッチがリリースされないらしいです。


やってみた

Android 7.1.2 on Google Nexus GT-i9250
Google NexusですがAndroid 7.1.2になりました。

カスタムROMが導入に関してはいろいろと注意点がありましたが、無事にカスタムROMが導入されて、アンドロイド4.3 (Jelly Bean) だったGoogle Nexusがアンドロイド7.1.2 (Nougat) になって蘇りました。

あいにく予備のSIMが無いので携帯としては使っていませんが、WiFiブラウザーとして第二の人生を歩んでいますw (人間ではなくて。。


注意書きとして、カスタムROMの導入は間違った事をするとスマホが使えなくなってしまう場合もあるのでカスタムROMの導入は自己責任で行ってください。 又、未成年の方は必ず保護者の許可を得てください。

加えて、スマホにカスタムROMを導入するとメーカーの保証が無効になるのが普通なのでそちらも自己責任でどうぞ。 (Google Nexus (GT-i9250)だとサポートも終わってしまった古いスマホなので保証もなにも関係ないはずですが。。。)


次にインストールの流れを簡単にリストするので、興味がある方は個人でもっと詳しく調べて良く理解した上であくまでも自己責任で実行してみてください。


カスタムROMインストールの流れ

  1. スマホのモデル専用のTWRP RecoveryをAndroid Recoveryの代わりにスマホに上書きインストール (ルートされている場合はTWRP Managerアプリ、でなければADB使用)
  2. カスタムROMとGAppのZIPファイルをスマホにコピー
  3. スマホの電源を落とす。
  4. スマホの電源ボタンとボリュームのアップとダウンのボタンを長押して、Bootloaderを起動
  5. BootloaderからTWRP起動
  6. もしもの時の場合に備えてTWRPで今のOSのバックアップ(Backup)をとる
  7. TWRPでSystemを消去(Wipe)
  8. TWRPでカスタムROMとGAppのZipファイルを展開
  9. 再起動してOSが立ち上がるのを待つ

  • 昔はClockworkmod (CWM) Recoveryを使う事もあったみたいですが、開発が終了したので、最近はTWRP Recoveryを使うそうです。
  • アンドロイドデバッガー(ADB)というPCベースのソフトを使うとUSB接続でPCからスマホを操作出来るので便利です。
  • GAppはカスタムROMのOSバージョンと一致するバージョンをコピーしないと展開時にエラーになります。
  • Google Nexusの場合、GAppはpicoバージョン(~144MB)でないとサイズが大き過ぎるみたいでnanoバージョンでは展開時にエラーになりました。
  • 試してませんが、GAppの代わりにmicroGというのもあるみたいです。。(が、まだ開発中なのとNexusに対応しているかも不明です。。)


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