表面実装→スルーホール変換アダプター

今まで使った事のない電子パーツや電子パーツの機能などを電子回路に使う場合、そのパーツを含む部分の回路をブレッド・ボードなどで試作して動作確認をすると、実際に回路を半田付けした後で動作しないなどといった設計ミスを事前に減らす事ができます。


ブレッド・ボード

ブレッド・ボードには2.54mm (0.1インチ)の間隔で穴が沢山開いているので、その穴に電子パーツの脚 (リード線)を差し込んでいくことで電子回路を作ることが出来ます。

ブレッドボードとスルーホール実装パーツ各種

また、はんだ付けが不要なので、回路の繋げ方を間違えてもリード線の抜き差しで簡単に回路の変更ができるのでブレッドボードを使うと回路の動作・性能の確認と改善が比較的簡単にできます。 (ただし、数十MHzとかの高周波やμVなどの低電圧を扱う場合はブレッド・ボードだと十分なノイズ対策が出来ないので不向きなのと、あまり大きな電流も扱えません。)

ブレッドボードで使える電子パーツは主に『スルーホール実装 (Through Hole Technology)』という穴にパーツの脚を通してはんだ付けをするタイプのパーツになります。

このスルーホール実装とは別の『表面実装 (Surface Mount Technology)』のパーツだとブレッドボードで使うには少し勝手が違ってきます。


Surface Mount Technology (SMT) 表面実装

表面実装のパーツ(SMD)は一般的にスルーホール実装の同等パーツと比べてサイズが小さいので、表面実装のパーツを使う事によって回路の小型化が出来ます。 また、スルーホール実装のパーツにあるような長いリード線は表面実装のパーツにはなく、はんだ付け用のパッドと呼ばれる金属箔が本体に付いていたり、とても短い脚が出ているだけなのでブレット・ボードの穴に挿す事は出来ません。

PCB定規と表面実装のパーツ(SMD)各種

でも、表面実装だとパーツのサイズが小さくなるのでスルーホール実装のパーツよりも値段が安くなる場合がほとんどです。 また、RS ComponentsElement14Digi-Keyといったオンライン・サイトで電子パーツを探していると、10個とか25個といった単位でオーダー出来るパーツだと、しばしば、スルーホール実装のパーツの在庫がなく、表面実装パーツしか在庫がない場合も良くあります。

そんな場合、抵抗やキャパシタといった2端子しかない表面実装パーツ、SOT23やSOT223、DPAKといった3~4端子のパーツの場合は、ユニバーサル基板(Perfboard)だとはんだ面に強引にはんだ付けする事も可能ですが、端子数が多いパーツの場合は表面実装からピン間隔を2.54mmに変換してくれる変換基板を使う事でユニバーサル基板でもブレッド・ボードでも表面実装パーツを使う事が出来ます。


表面実装変換アダプター基板

表面実装の場合、ピンの数や配置、間隔などで『SMA』『SMB』とか『SOIC』『SOP』などといった規格がいろいろありますが、最近ネットで購入した「SOIC」「SOP」規格用の変換アダプターを紹介したいかと思います。

因みに、SOICとSOP共にはんだ付けの脚が両脇に並ぶ長方形のIC用の規格で、「SOIC」は 『Small-Outline Integrated Circuit』の略で ピン間隔は1.27mmとブレッド・ボードの穴の間隔の半分。「SOP」は『 Small-Outline Package』の略でピン間隔は 0.635mmでブレッド・ボードの穴の間隔の4分の1になります。


SOIC/SOP-8 アダプター

SOIC/SOP-8 表面実装パーツとアダプター

👆の緑色の基盤が8ピンSOIC/SOPの表面実装パーツ用の基板で裏と表でSOIC用(右)、SOP用(左、5円玉の上)のパターンが印刷されています。その上には黒いプラスチックパッケージに入った表面実装パーツ(上がSSOP5でその下がSOIC8のパーツ)が参考までに置いてあります。

基板の両脇には2,54mm間隔で穴が開いているのでそこに2.54mm間隔のピンヘッダーをはんだ付けすればブレッド・ボードに挿す事が出来ます。

ピンヘッダー装着後

また、はんだをのせるパッドが長めに印刷されているのでピン間隔は同じでのチップの幅が違うSSOP (Shrink Small-Outline Package)、TSOP、TSSOPといった規格にも対応しています。


SOIC/SOP-14 アダプター

SOP/SSOP-14用アダプター

👆は14ピンSOIC/SOPの表面実装パーツ用の基板で、これもに裏と表でSOIC用(右)、SOP用(左)のパターンが印刷されています。


自作すると?

SOIC/SSOP-14の変換アダプター基板は20個で$1 (1オーストラリアドル=約80円) ほどだったのですが、個人的にカスタム発注するといくら位になるのでしょう?

SOIC/SSOP-14の変換アダプター基板だと一辺が約12mmあって、100mm平方の基板だと5枚カスタムで作ってもらっても海外発注だと800円以下で出来ます。

カスタムボードの一辺にアダプター基板を8個並べても合計の長さは約96mmで100mm以内なので、一枚に8x8=64個敷き詰める感じで5枚発注すると、合計5x64 = 320個作れる事になります。 800円を320で割ると、1個あたり2円です。。

20個で$1 (1オーストラリアドル=約80円) の値段だと一つあたり約4円でそれでも、原価の倍になります。 発注数が多ければもっと安くなるので同じ様な価格で全部売りさばけたらそれなりの収入にはなりますが、割が合わない?。



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