GOSS G581E 機械式燃料ポンプ
先日、50年ほど前の旧車の燃料ポンプをオーバーホール (OH)したのでここに備忘録として記録しておきます。
ポンプはオーストラリアのGOSS社製で、ポンプの型番は「G581E」でした。
エンジンから取り外した直後の状態ですが、真っ黒です。。
画像の構図だと、ポンプ本体の右側に出っ張っているホースの取り付け部からガソリンが吸引されて、反対側のパイプに排出されます。
手前に伸びているレバーはロッカーアームで、エンジンによって押し上げられるとポンプ内部のダイアフラムが押されてポンプ内部のガソリンが押し出される仕組みになっています。
図解
違う車の整備マニュアルに同じポンプの図解があったのでここに貼っておきます。
((5番、9番と13番のパーツが図解から抜けていますが。。 アバウトな整備マニュアル。。
GOSS 631VC リペアーキット
古い車なので新品パーツに交換などとは出来ませんが、オーバーホール用のリペアーキットがネット通販にあったので取り寄せました:
GOSS 631VC 5-hole Diaphragm and Caged Valves
5つ穴のダイアフラムとケージバルブ2個の他に、ワッシャーとガスケット各種が同封されています。
オーバーホール
本体をCRCで簡単に洗浄してみた処、こんな感じに。。 (注: 本体の上部と下部を留めるネジ5本(23番)は既に外してあります。)
本体上部のネジ(1番)を外して蓋(3番)とガスケット(4番)を取り外すと黄色の金属フィルター(5番)が内蔵されていました。
フィルターを取り外すと底にかなりの量の茶色いカスが溜っていました。
もしもフィルターが無かったら、このカスがキャブレターまで流れ込んで、ジェットを詰まらせていたかもしれません。。
ポンプ本体上部(6番)の裏にはバルブ2個(8番)がH型のリテイナー(9番)の下にネジ止めされていました。
このバルブによってガソリンの流れが一方向になるので、バルブの向きを間違えない様にリペアーキットのバルブと取り換えた後、リテイナーを元の位置にはめてネジ止めしました。
ロッカーアーム(16番)の部分は取外す必要はなかったのですが、洗浄と確認として分解してみました。
アームの軸の左右の丸いクリップ(18番)のどちらかを外すと軸を抜き取る事が出来ます。
かなり小さいクリップなので紛失しない様に注意が必要ですが、取り付け時にクリップが軸の溝からズレて飛んでいってしまい、見つけるのに小1時間ほど消費しましたw。
ガスケット、バルブ、ダイアフラム交換後のポンプです。
後はリペアキットに同封のガスケットを挟んでエンジンにボルト留めして完了です。
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