PITATTマスクを印刷してみた: その2

以前の記事「PITATTマスクを印刷してみた 」で、フレキシブルという柔らかいタイプのフィラメントでレギュラーサイズのPITATTマスクを印刷してみましたが、今回はPITATTマスクの夏バージョンの「PITATT Cool」をホットエンドヒータ交換後(👉過去記事)の試運転として一般的なPLAフィラメントで印刷してみました。

PITATTマスクを印刷してみた: その2

フィラメント

今回の印刷はRSコンポーネントの1.75mmPLAのフィラメント、商品番号:832-210の「RS PRO 1.75mm Natural PLA 3D Printer Filament, 1kg」を使ってみました。

商品ページには融解温度(Melting temperature)は「145-160℃」ありますが、出力温度についてはデータシートの欄にリンクが貼られているPDFには:

Thermal properties
Description Testmethod Typical value
printing temp. - 180-210℃
melting temp. - 210℃ ± 10℃
melting point ASTM D3418 145-160℃
vicat softeninig temp. ISO 306 ±60℃

といった表があります。

出力温度(printing temp.)はPLAの一般的な温度の180-210℃となっていますが、融解温度(melting temp.)は「210℃ ± 10℃」(200~220℃)と表記されていて、商品ページの情報とは食い違っています。 たぶん、ごく一般的なPLAの情報が貼り付けられているのだと思うのですが、この表の一番下の段にある「vicat softning temp. (ビガット軟化温度)」は特定の柔らかさになる時の温度のはずですが、表記されている値の「±60℃」はたぶん測定誤差の値で、測定値は記入漏れになっているのだと思います。。😇😇

商品ページから情報は特にあてになりそうに無いので、とりあえず190℃で微調整をした後、「PITATT cool」のレギュラーサイズを印刷してみました。


出力結果

PIATTT cool出力結果 (内側)

フィラメントの出力温度と送り戻し(Retraction)の設定がまだ甘いからだと思いますが、糸引きがすごいです。


PIATTT cool出力結果 (表側)

通気孔も糸引きで埋まってしまっている部分が沢山。。


仕上げ

糸引きやバリをカッターナイフで切って綺麗にした後、フィルター用の布と耳紐を取り付けて完成です。

PIATTT cool完成

おわりに

夏バージョンの「PITTA cool」マスクは「PITATT」マスクと比べると左右の羽根の部分が小さくなっています。 肌の密着部が小さめで蒸れにくいという設計なのだと思いますが、その分、「PITATT」と比べるとマスクの幅が狭いので長めの耳紐が必要になります。

「PITATT」マスクの場合は普通の使い捨てマスクの耳紐を再利用して使えましたが、「PITTA cool」マスクの場合は再利用の耳紐だと長さが短い様でかなりキツイフィット感になりました。。😕 「PITTA cool」マスクには別に耳紐用の紐を買い揃える必要があるみたいです。



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